合理主義の看護師は外科に向いている
外科に向いている看護師の性格や特徴にもいろいろ挙げられます。ただ、どの外科にも共通しているのは合理主義の考え方を持っていて、何をするにもせっかちな性格を持っている人が向いていることです。外科での治療や看護のあり方によく合っているのが合理主義の考え方で、適切な医療を速やかに提供したいという気持ちがあるなら、外科で働いているうちに合理主義が身に付くでしょう。
外科では手術で治療をするのが基本で、薬による対応は手術後の感染予防などの限られた範囲になります。内科のように長期的に投薬やカウンセリングによる治療をするのではなく、手術で数十分から十数時間のうちに治療を終えていくのが特徴です。症例によってどのような手術をするのかが明確に決まり、その手術の内容によって適切な前処置をしたり、機材を出したりするのが外科の看護師の主な業務になっています。淡々と治療を進めていくケースが多く、予定通りに手術を進められるようにスケジュールして効率的に治療を進めるのが標準的になっています。
外科では業務効率が重視されるので、合理的でスピード感のある対応が必要です。現場によっては悩んでいる暇があったら手順書通りに作業を進めていくことが求められる傾向すらあります。忙しいのは事実ですが、スケジュール通りに進められるようにするための合理的な方法を考える習慣がある人には、あまり負担にはなりません。現場で培われてきたノウハウも使えるので、理想的な流れで仕事を進めるのが楽しみになるでしょう。